はじめに
Salesforce認定アドミニストレーター(ADM-201)は、Salesforceキャリアの「登竜門」です。私、ケイは現在テクニカルアーキテクトとして働いていますが、その原点がこのADM-201でした。おかげさまで 一発で合格(スコアは約75%)できました。
ただ、この記事で伝えたいのは「合格しました」という自慢話ではありません。実際に受けて何につまずいたか、そして設計する側になった今だからわかる「受かるだけでなく実務で効く理解の仕方」、さらに意外と情報が少ない Mac×OnVUE(オンライン受験)のリアル まで、正直に共有します。
受験データ(正直に公開)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験回数 | 1回(一発合格) |
| スコア | 約75%(合格ラインは65%) |
| 基礎学習 | Trailhead 中心 |
| 仕上げ | Udemy+過去問(問題演習) |
| 受験方式 | オンライン(OnVUE) |
| 一番の難関 | 権限(プロファイル/権限セット)と共有設定 |
私の勉強法:Trailheadで基礎、過去問で仕上げ
結論から言うと、私の勝ちパターンは 「Trailheadで基礎 → Udemyで整理 → 過去問(問題演習)を大量に回す」 でした。
Trailhead(公式・無料)は”基礎の土台”に
まずはTrailhead。無料で網羅性も高く、基礎を作るには最適です。……なのですが、正直に言うと Trailheadはけっこう退屈なんですよね(笑)。淡々と進むので、モチベーションが続かない人も多いはず。基礎の地図を作る目的と割り切って使うのがおすすめです。
Udemyは”わかりやすさ”で一歩リード
私の体感では、とっつきやすさ・要点の整理はUdemyの方がTrailheadより上でした。試験対策コースが充実していて、要点がコンパクトにまとまっています。
ただし注意点。Udemyはコースによって当たり外れがあるので、いきなり有料を買わず、まず無料プレビュー動画を1〜2本見て、講師の説明が自分に合うか確かめてから課金するのが失敗しないコツです。
過去問(問題演習)が合否を分ける
そして一番効いたのが 過去問・問題演習の反復です。知識をインプットするだけでは、Salesforce特有の「ひっかけ」に対応できません。問題を解く → 間違える → なぜ間違えたかを理論で確認、このループを回した数がそのままスコアに直結しました。
一番つまずいたのは「権限」と「共有設定」
人によって難所は違うと思いますが、私の場合は圧倒的に「権限(プロファイル/権限セット)」と「共有設定(シェアリング)」 でした。ここは概念が絡み合っていて、最初は本当に混乱します。私はこの2分野だけ、過去問と理論を何度も往復して復習して、ようやく腹落ちしました。
現役TAの視点で、つまずきやすいポイントを整理します。
1. プロファイル vs 権限セット
原則は プロファイルは最小限のベースライン、追加権限は権限セットで足す。試験では「一部のユーザーだけに新しい権限を与えたい」→ 権限セット、が定番の正解です。
実務でもプロファイルを増やしすぎると保守地獄になります。権限セット(+権限セットグループ)中心の設計が鉄則です。
2. 共有設定は「順番」で考える
組織の共有設定(OWD)→ ロール階層 → 共有ルール → 手動共有、という 「上で狭く締めて、下で広げる」 流れを理解していないと解けません。「OWDを非公開にして、特定条件だけ共有ルールで開ける」が典型パターン。
まず“OWDで締める”という発想が身についているかが分かれ目です。ここが私の最大の壁でした。
3. レコードタイプ × ページレイアウト
レコードタイプは「業務プロセスの出し分け」、ページレイアウトは「見た目・項目」。この2つを プロファイル×レコードタイプで割り当てる 関係が混乱しがちです。
4. 実行順序(Order of Execution)
入力規則・フロー・トリガの発火順序。特に 入力規則がいつ走るか、レコードトリガーフロー(before/after)の違い が狙われます。
5. Data Loader vs インポートウィザード
件数(5万件超はData Loader)、対象オブジェクト、upsert可否で使い分け。「重複を避けつつ更新も挿入もしたい」→ upsert。
オンライン受験(OnVUE)のリアル:Macユーザーは要注意
ここは受ける前に一番知りたかった情報なので、詳しく書きます。私は会場ではなく オンライン(OnVUE) で受験しました。便利な反面、特にMacは要注意です。
事前の「システムテスト」は絶対にやること
MacはOnVUEアプリがカメラ・マイク・画面収録などの 各種アクセス権限の許可 を求めてきます。これを当日ぶっつけでやると、権限付与でバタついて開始が遅れます。必ず事前の「システムテスト(動作確認)」を済ませておいてください。 これをやるかどうかで当日の安心感がまったく違います。
試験官との”ケーブル騒動”
そして地味にハマったのが、開始前の本人確認・環境チェック。試験官(プロクター)によっては、机まわりをかなり厳しくチェックします。私の場合、「余っているケーブル類まで片付けてください」 と言われて、ちょっと押し問答になりました。
デュアルモニターを外す・電源を切るのは理解できます。でも、使っていない“余った配線”まで撤去しろというのは正直「そこまで?」と思いました(笑)。試験官によって基準が違うようなので、最初から机の上をできるだけ何もない状態にしておくのが、無用なストレスを避けるコツです。
試験当日のTips
- 開始30分前にはPC前へ。OnVUEアプリの起動・チェックインは早めに。
- 机の上は「本人確認書類とPCだけ」の状態に(上記のケーブル騒動対策)。
- 静かで壁を背にした個室を確保。人の出入り・物音はNG。
- 見直し用にフラグを活用。迷った問題は一旦飛ばして最後に。
合格後、実務・キャリアにどう活きたか
ADM-201はゴールではなくスタートでした。ここで学んだ権限・共有・データモデルの基礎は、今のアーキテクト業務の土台そのものです。次に何を取るべきかは、こちらにまとめています。
▶ 取得順序の全体像:Salesforce認定資格 完全ロードマップ
▶ キャリアの広げ方:エンジニアからアーキテクトへ
まとめ
- ADM-201は Trailheadで基礎 → Udemyで整理 → 過去問で仕上げ が王道。
- 難所は人それぞれだが、権限と共有設定は理論×過去問の反復で攻略。
- Mac×OnVUEは事前システムテスト必須。机の上は最初から空にしておく。
暗記だけでも受かりますが、「なぜそうなるか」で理解すると、合格後そのまま実務の武器になります。これから受ける方の参考になれば嬉しいです。
著者:ケイ(Kei)|セールスフォース・ジャパン テクニカルアーキテクト


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